歌なんかでは
あなたの眼が覚めなかったとしても。
歌なんかでは
あなたを護ることが出来なかったとしても。
私自身を
許すことが出来なかったとしても。
矛盾だらけの自分を
越えることが出来なかったとしても。
結局
何も出来なかったとしても。
光を見てしまう。
空を仰いでしまう。
花を探してしまう。
樹を抱きしめてしまう。
腕を伸ばしてしまう。
どんなに疲れても
泣きたいくらい
私は気付いている。
いつまでも
この胸から溢れ続ける 歌の匂いに。
どこまでも
続いていくことに。
From Mira